BMW R1200RT LC のエンジンガード出来た！！

2014年07月09日

先日、出雲の展示会で試作品をお披露目した、2014年モデルのBMW R1200RT用のエンジンガードですが、やっとこさ改良を加えて、量産第一号が完成しました＾＾

純正オプションの、アルミ製シリンダーヘッドカバーと併用できるようにしました。これで飛び石対策も大丈夫ですね＾＾

また、オプションの純正フォグランプをご使用される方には、このエンジンガード本体にボルトオンで装着できる専用ステーを用意しました。

純正ステーよりもエンジンガード本体に近い位置に、フォグランプを移動できるため、高価なフォグランプも、転倒による損傷を防ぐことが可能です。

デザインと防御性能には特に気を遣い、プラグカバーと同じラインに沿うように曲げられた上部パイプは、転倒時縁石などでシリンダーヘッドが損傷するのを防ぐことが可能ですし、プラグ交換時の整備性にも配慮。

さらにこのエンジンガードの開発で、一番頭を悩ませた、カウルを加工することなく装着する事が出来、いかにカッコよく最高の強度を発揮させることが出来るか、について、僕の出した答えは、

「カウルに隠れて見えないところで、トラス構造を構築する」という事でした。

カウルの中に隠れる為、スペース的にも制約があり、少ないスペースで効果的に強度を確保するため、SUS304ステンレスのФ12.7丸棒を使って、構造的強度が最高のトラス構造でベースを構築しています。

また、カウルとエンジンのすき間をぬって、外側に見えるФ27.2メインパイプにつながる部位には、幅30.0mm、肉厚6mmの、素材強度が鍛造と同強度の、冷間圧延されたコールドFBを使用。

いくら目に見える部分のパイプが太くても、ベースが貧弱だと、全く意味がないですから＾＾

またさらに左右のエンジンガードを、同じく幅30.0mm、肉厚6.0mmコールドFBを使用して出来た、「タワーバー」で連結。片側で受けた衝撃を、左右のガードで分散して受け持つように設計しています。

それから表面仕上げなんですが、外国のヨソさんがよくやるショットブラスト仕上げって、作業が楽で、コストも安いんです。

正直このウチのエンジンガード、カタチが複雑でバフ研磨がタイヘンで、「ショットにしよかなー」って悩みました。

入り込んだところの仕上げは、鋼球などを吹き付けて行うショットブラストの方がやりやすいんです。

ですがやっぱりウチの研磨技術を認めて下さるユーザー様も多いので、職人のスキルを上げて、ひとつひとつ丁寧に磨き上げる、鏡面研磨にすることにしました。

ちなみに、フォグランプステー付けない場合はこんな感じです＾＾

実はこの量産第一号のエンジンガード、「BMW Motorrad 大阪中央」さんを通じて、このRTのオーナー様の元へ嫁いでいきます＾＾　可愛がってくださいねー

マフラーはウチももうちょっとしたらラインナップするので、こんなヨソさんのマフラーにはモザイク入れてやる！！　・・・って、入れても大体わかりますわな、何付いてるかなんて(^_^;)

エンジンガードのラインナップは、フォグランプステー無しのベーシックタイプと、ボルトオンステー込のセット、それからフォグランプステー単品もラインナップする予定です。

さあこれから取説作ってディーラーさん向けのDM作ってetc・・・、まだまだやることいっぱい。ガンバりまっせー

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