先日、オフロード車の「ヤマハ WR250F」のRSTC加工をさせて頂いたお客様から、連絡がありました。
マフラーのメーカーはアクラポビッチのフルチタンでした。
連絡の内容は「トルクがありすぎて乗りにくい。元に戻したい。」
このお客様は、モタードではなく、オフロードタイヤを履いた本格派です。
林道ツーリングやエンデューロレースを楽しまれている様です。
加工前はよくあるストレート構造でした。
分解前に試乗しましたが、私がレースしていた時に乗っていた、XLRやXRと比べてトルクが少ないように感じました。
多分、エンジンがOHCとDOHCの違いから来ているのかな?
WRはDOHCですが、DOHCはどうしても、燃焼室形状が、高回転型になるので、高回転高出力なんだと思います。
加工後、試乗をしてみましたが、トルクが増えていて、高回転も伸びるし、いい感じになりました。
ただ、性能重視で太めのインナーパイプを使った為、音量がデカイ^^
加工直後にお客様が、ツーリングで使われるとの事でしたので、一度お返しし、お客様にオフツーで使って頂いた後、再度入庫して、音量を下げる為、加工しようと思っていました。
そしてお客様の感想は「ワンテンポおいてから、ドカンとトルクが来るので、ダートでは乗りにくい。高回転も以前とほぼ変わらないので、エンジンの性能はアップしている。トルクが増えているので、(リアタイヤの)テールスライドが増える。僕では扱いきれない。」
という事でした。半分謙遜はあると思いますが、RSTCシステムの性能が良い事の証明でもあると思います。
音量減少の為に追加工すると、もっとトルクが増えてしまいます。
折角ですが、元のストレート構造に戻す為、いちど切断したインナーパイプを再度溶接しました。
なんとなく、複雑な気持ちで、元に戻す作業を行ないました。
RSTCシステムのR-style。