たまに弊社にお越しになる、O氏が、「ファントムマックス買ったので、エキパイ作ってください、サイレンサーはMACのがあります。」と、お越しになりました。
この方は以前、T-MAXのセンターパイプを製作させて頂いてから、たまにお越し頂いています。
このバイク、現在は生産しておりませんが、年式が新しい為か、非常に程度の良い車体でした。
キャブ車でありながら、ピアジオ・250ccクォーサーエンジン搭載車の中では車体が軽く、エンジンもスポーティなセッティングの為、現在でも最速だと思います。
私個人的には、非常に再販して欲しい車両ですね^^
O氏のご希望の内容です。
1.MAC MRDのサイレンサーを使用すること。
2.チタンエキパイにして欲しい。
3.R-styleのオリジナルマフラー、「デルビGP-1 250用レアルパイソンマフラー」の様に、カチあげのスタイルにして欲しい。
この、3の、カチあげスタイルは、ファントムマックスはウインカー位置や、シートカウル位置がGP-1よりもかなり低く、サイレンサーを横に張り出して作らない限りはあまり上げられない(サスペンション上下時にマフラーも一緒に上下するスクーターでは、よく考えて作らないとカウルとサイレンサーが干渉し破損する)ので、打ち合わせの結果、横に張り出さずに出来るだけ上げて作る、という事になりました。
先ずは、サイレンサーバンドが無かったので、ウチで製作しました。
この作り方、ブログでは初めて書くと思いますが、たかがバンド、されどバンド。。。
ウチでは、巾30mm、厚さ1.5mmの、帯状のステンレス板を、必要な長さに切って、巻いて製作するのですが、この長さが1mmでも狂うと、装着した時緩かったり、キツ過ぎてサイレンサーを痛めたりする事があります。
単純に円周率で計算して切断しても、絶対に正確な寸法が出ない、結構難しいもんなんです。いちどデータを取ってしまえば、同じサイレンサーのシェル径であれば、後はラクなんですが。
理屈は簡単、写真の様に、先ず、使用する耐熱バンドラバーを、ピッタリ隙間が無いようにサイレンサーに巻き、その周りに、柔らかいアルミで出来た、同じ1.5mm厚の測定用の板を、同じく隙間が無い様に巻きます。
そしてちょうど1周する所でカットします。
それを再び真っ直ぐに開いて、長さを測定し、それにボルト穴部の長さを足すと、必要なバンドの長さが分かる訳です。
ですが、こうやって測定して製作しても、結構な確立で緩かったりキツかったりします。曲げの具合なんですかねえ、始末の悪い作業です^^
今回は幸い、一発で決まりました!!
気持ちよかっ
次回に続く・・・
イタリアンスクーターのマフラーのR-style。