先日、少し触れましたが、ヤマハ シグナス125の、メーカー名は不明のサイレンサーの、ちょっと変わったインナー加工を行いました。
このサイレンサー、形状が純正風で、全て溶接で作られていて、オーバーホール出来るようにはなっていません。
しかも内部がストレート構造ではなく、絵のような構造になっていました。
これは、「内ダクト付・拡張型消音器」といって、いわゆる、チャンバー構造で排気圧力を減圧して音を消すタイプです。
RSTCシステムの様な、「反転・相殺型」の消音構造にはなっていないので、消音効果は少なく、チャンバー室を持った消音器の中では比較的高回転型の特性になる構造です。
125ccという排気量には、消音性能はこれで充分、と判断して製作されたのだと思います。
オーナーのG氏の要望は、静かでトルクのある特性に変えたい、との事でした。
実は最初は、RSTC加工は不可能と判断して、バッフルを付ける形で加工したのですが、G氏の望む性能は達成出来ませんでした。
幸い、ご住所が弊社に近く、車両に取り付けてのテストが可能でしたので、構造等、検討に検討を重ねた結果、少し変わったRSTC加工を施す事で、お受けする事にしました。
次回、加工作業を公開します。乞うご期待^^
サイレンサー加工のR-style。