モリヤス・アイアンワークス
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以前公開したブログの再掲載です。
前回公開したときに中途半端に中断していたので、分かりやすくする為に再度公開いたします。
VFR800のサイレンサーを製作します。
ワンオフマフラー製作に於いては、スリップオンやフルエキを問わず、ほとんどの場合、一番最初に製作するのが、「サイレンサー」です。
今回は、縦130mm、横100mmのオーバルで、テーパーエンドのサイレンサーの予定です。
ウチの在庫のオーバルサイレンサーを使って装着位置を探してみましたが、リアサスのストロークが大きく、タイヤとヒットするのを避けなくてはなりません。
その為、サイレンサーの為に使えるスペースが狭く、自ずとサイレンサーは斜めに傾けて付ける事になりました。
ですのでテーパーエンドの材料切り出しも複雑なカットになります。
以下、製作の手順です。
1.オーバル出口のフタに、出口パイプを溶接します。
もちろん全て、チタンです。
2.出来たフタに、厚紙を円錐状に巻いて型紙をおこします。
3.出来た円錐状の型紙を開きます。
出口の角度が通常と違い、斜めに出る形状の為、いびつな形の型になりました。
4.型紙の通りにチタン板を切り出します。
こういった形状は図面を引くのが難しいので、レーザーカットは使いにくいです。
3D・CADを使えれば出来るのでしょうけど・・・
5.切り出した0.6mm厚のチタン板を、おおよその形で円錐状に巻き、突合せ溶接します。
6.最初に製作したオーバルキャップに、チタン円錐をかぶせ、溶接します。
7.先端部の溶接ビードを削って成型し、研磨します。
チタンの研磨って、結構難しいんですよね(苦笑)
チタンは、マグネシウムと同じ、「活性金属」と呼ばれる、燃える金属と同じ部類です。
ヘタすると、加工熱で爆発するそうです。
私は爆発させた事はありませんが、研磨中に、粉になったチタン粉に引火して慌てたことがあります。
8.最後は、焼け色を付けて完成です。
R-style的に言うと「ヒートカラー」です。
今回のサイレンサーは、RSTCシステム+キャタライザーで、ハイスペックになる予定です^^
車検対応も狙ってます。
また今回もカッコいいサイレンサーが出来ました。
今から、エンジン始動を楽しみにしています。
ワンオフマフラーのR-style