モリヤス・アイアンワークス
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V-RODのサイレンサーステーの製作です。
どういう訳か、このバンス管にはステーがありませんでした。
オーナーのK氏もメーカーに問い合わせたそうですが、「そんなはずは無い」と突っぱねられたそうです。付いているのが普通だそうです。
ステーが無い為、サイレンサーはスプリングで辛うじて付いているだけで、触るとグラグラです。
また、エキパイの位置が決まらないので車体と干渉していました。
■まずは材料を切り出します。
1.5mm厚ステンレス板を、一辺が80mmの正三角形に切りだします。
ボルト穴を開けて、形を整えておきます。
車体に合わせて折り曲げます。
今回は目立たない位置に取り付けるため、一枚づつしか合わせる事が出来ません。
折り曲げた後、サイレンサーと同じ程度に研磨してから、再度車体に取り付け、仮止め点付け溶接します。
研磨するとこんな感じになります。
右が研磨前、左が研磨後です。
画像クリックで拡大画像が御覧頂けます。
サイレンサーを車体より取り外します。
もう一枚を合わせて折り曲げ、研磨・仮止め溶接を行ないます。
全体の仮止め溶接を完了して、実際に車体に取り付けてみて不具合が無いか確認後、棒付け本溶接を行ないます。
お気付きでしょうか?
ステー全てが三角形の組み合わせで構成されています。
こういった構造を「トラス構造」といいます。
建築関係のお仕事をされている方などはよくご存知だと思います。
この構造にする事で、無駄に材料の肉厚を増やすことなく、最高の強度を得る事が出来ます。
軽量化にも貢献する構造といえます。
目立たない箇所ですが、取り付けにはステンレスのキャップボルトを使います。
これで車体との干渉や、グラグラ感は全く無くなりました。
スタイル的にも全く加工前と変わらず、シンプルに仕上がりました。
音量の方は、YouTubeへのアップの仕方をこのお正月休みの間にマスターして、このブログでご紹介します。
乞うご期待!!
輸入車マフラーのR-style。