イタリアンスクーターのバイクカスタムマフラー販売 R-style

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バイクマフラー屋の製作日記

チタンの焼け色

2009年12月02日

チタンマフラーの焼け色ってカッコいいですよね?

チタンの焼け色
ウチのマフラーも、売れる数はチタン・ヒートカラーという、チタンに焼け色の付いた物が一番売れます。

鮮やかなブルーやパープルなどの色の正体って、何かご存知ですか?


実はこれ、チタンの元素と酸素が反応して出来る、酸化皮膜なんです。


酸化って、意外に思われる方も多いのでは!?


こういった酸化皮膜を意図的に付ける方法は、実は2種類あります。

ひとつ目は、「陽極酸化処理」といって、特殊な電解液で満たされた浴槽の中にチタンを浸け、電気を流す方法です。

色は電気を流す時間で変わり、簡単にきれいな色を付けることが出来ます。
完全に、量産向きです。

moriwaki_ano
「モリワキ」さんの「アノダイズド(ANO)」などがこちらの部類です。


2つ目は、バーナーで炙って付ける方法です。

P6120026
R-styleの「ヒートカラー」がこの部類です。一度にたくさんは出来ませんが、一品一品手作りで行なうので、ひとつとして同じ物はありませんし、ハンドメイドの「味」が出ます。

R-styleでは、サイレンサーに焼け色を付ける場合、「プロパンガス」を使います。

チタンは実は、比較的低い温度でも酸化しますので、プロパンが一番使いやすいです。


色は、低い温度から順番に、イエロー⇒パープル⇒ブルー⇒ライトブルー⇒ホワイトの順に変化します。

炙り方が悪いとムラが出来てしまいます。職人技が要求されます。


■炙り方

20091116_02
1.まず、ポジショナー(溶接用のロクロ)の上に母材を乗せます。


20091116_03
2.回転させながら、炙ってゆきます。

先ずは黄色に発色します。


20091116_04
3.さらに炙ってゆきます。

黄色の次は、紫に発色します。


20091116_05
4.母材が赤くなる直前まで炙ってゆくと、キレイなブルーを発色します。


・・・とまあ、こんな感じで、手間隙かけてやってます。


イタリアンスクーターのマフラーのワンオフ、R-style。