今回のメーカーは、「レオビンチ」、車種は「ジレラ・ネクサス500ie」です。
レオビンチって、エキパイ・サイレンサー共、作り込みは良いです。
溶接やプレスなど、高級な設備で作っているのが判ります。
そういう意味では、大量生産でしか出来ない正確さって言いますか、外国製のマフラーの中では最近ではテルミニョーニやアクラポヴィッチと並んで、売れているのもうなずけます。(実はこの3社、内部のグラスウールは同じ物を使っています。)
ただやはり、こういう大手メーカーにありがちなのは、サイレンサーが車種にあわせて専用設計はされておりません。
出口のバッフルで微調整しているのが現状です。
そして外国製の宿命といいますか、日本の道路運送車両法には適合しておりません。
すなわち、車検は通りません。
この「ネクサス500ie」は、触媒が無くても排ガス濃度は基準に適合しておりますが、レオヴィンチをはじめ外品マフラーでは、音量は適合している物は有りません。けっこう爆音です。
また、こういったストレートタイプのサイレンサーでは、アクセルを開けた時の高負荷時、音量が「バリバリッ」と大きくなる割にはトルク不足で前に進まない感じがします。
右写真の、加工前のインナーは、Ф53.0です。やはり太過ぎですよね。
ですので、出口バッフルにてФ43.0に絞っています。
今回は、写真で御覧頂けるように、キャップに損傷があり、バッフルが取り外し出来ませんでした。
弊社のインナー加工は全て、バッフル無しで最適のコンディションになる様に加工しますが、今回は残す事にしました。
また、実はこういうオーバルタイプって、インナー加工にはうってつけのサイレンサーなんです。
なぜかというと、構造上インナーパイプの太さが、より太い物を選べますし、配置の自由度が高いからです。
弊社のインナー加工は、下の写真の様に、2本のインナーパイプが並んで配置されます。
例えば極端に言いますと、Ф100.0の外径のサイレンサーに、Ф60.0のインナーパイプは2本並べられませんよね?
いつもどおり、パイプ径と長さは企業秘密ですが、単気筒500ccという、比較的太いインナーを必要とする事例ではありますが、オーバルですので難なく加工することが出来ました。
この加工によってこのオーナー様は、望み通りの静粛性と、溢れるトルクを手に入れることが出来ました。
インナー加工についてのお見積もりは無料です。どうぞお気兼ね無くR-style
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