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バイクマフラー屋の製作日記

ジヘイ君、指をさす!!

2016年05月22日
最近このブログで書く事。
バイクのブログなのに、R-styleのブログなのに、自分の自閉症の息子の事ばかり^^
スミマセン、バイクの事が見たくてこのブログをご覧頂いている方。
もちろんバイクの仕事は楽しく毎日していますが、今一番関心のあることが息子の事なので、書かずにはいられないのです。

BlogPaint


最近、ジヘイ君5歳になりました^^
ジヘイ君ごめんねえ、パパお仕事忙しすぎてお誕生日会出れなかったよ。

今、僕が彼に対する接し方で心がけている事。
それは、「信じる」という事なのかもしれません。

彼は5歳になりました。
けれども、まだ会話は出来ないし、多動性障害でずっと動き続けているし、こだわり行動で、調味料の胡椒はお皿にてんこ盛りにするし、回っているものが好きなので、サイクロン式の掃除機の、ゴミが回るのを見るのが楽しい様で、ついに掃除機をバラバラにしてしまいました(*^。^*)

そういう行動を見ると、普通の親だったら怒るでしょう。
以前の僕だったら、そういう事をやめさせよう、やってはダメだという事を教える為に叱っていました。
「ゴルアア!!」と大声を出していました。

でも、今はそれをしないようにしています。
ジヘイ君は、行動はおかしいし、コミュニケーションは出来ないので、行動だけを見ていると、何を考えているのか理解は出来ません。
だけど中身は、普通の5歳児と同じような事を考えている、と信じているのです。
胡椒をてんこ盛りにすると、「何故かはわからないが、パパは怒る」という事を知っているのです。

でも、そうしたい衝動に勝てずに、やってしまうのだという事を、そしてそれを毎回反省しているという事を、パパである僕は信じているのです。

だから今は、頭ごなしに叱ることをやめ、ジヘイ君が何を考えて掃除機を破壊し(笑)、ゴミをぶちまけるのかを訊き、「でも、ジヘイがそんな事すると、部屋が汚れてみんなが困るんだよ~(笑)、だから分解しないでね^^」と、両肩に手を当てて目を見つめながら、諭すように語りかけています。


ジヘイ君は重度の自閉症ですが、ひとつ、同じ重度の自閉症の子供さんが出来ない事を、出来る事があります。

それは、彼が大好きな人であれば、目を見つめて笑う、という事です。
幸い、パパの目は見つめて笑ってくれます^^

それをしないからと言って、嫌っているわけではないので、どうぞご安心ください。
パパやママ、おじいちゃんおばあちゃん、施設の先生などは、彼の意識の中に強く残っているので笑ってくれますが、それ以外の双子のお姉ちゃんや、ワンちゃん、近所の人などは、彼にとっては風景と同化していて、認識できないのです。。


ジヘイ君は、水が好きです。
自閉症の人は、結構な確率で、水が好きなんだそうです。
流れるのを見ていると、落ち着くそうです。

だから洗面所やお風呂場の蛇口で、良く遊びます。
結構水浸しにするので、以前はよく叱っていました。

だけど、蛇口出しっぱなしにしたって、彼が遊び終わったら締めりゃあ水道代だって100円上がる程度だろうし、こぼしたら拭けばいいだけなので、叱るのをやめました。


そうやって、信じる、叱らずに諭す、目を見て一緒に笑う、目を見て話しかける、買い物など彼が苦手な、人やモノの多い所に連れて行かない、だだっ広い所に連れて行って遊ぶ、そして許す、という事を心がけていると、つい最近、劇的な変化がありました。


それが、指さしです!!


彼が大好きな冷蔵庫は、ふと目を離したスキに開けて、食べ物をひっくり返すので、こればっかりは大変なので、ナンバー式の鍵を掛けています。

ですがやっぱりたまにはカギを掛けていない時があって、ジヘイ君はそれを見逃しません。
この時のジヘイ君の行動は速い!!

「アッ、しまった!!」と言ってジヘイ君を追うが、冷蔵庫を開けて物色を始めました。



でも、ここでも叱りません。

物色をしているジヘイ君を後ろから抱き、「何が欲しいんや~(*^。^*)」と話しかけました。


すると、コミュニケーションを取るという概念を持っていないジヘイ君が、大好きなコーンフレークを指さしたのです!!!



生まれて初めての指さしをしたので、かなり驚きましたが、すかさず、「よっしゃ分かった、パパが取ったろう!!」と言って、食べさせてあげました。

僕が言った言葉を完全に理解している事、言葉ではないが指を指すことによって意思表示したこと、「これが食べたい」と、指を指すとパパがそれを取って食べさせてくれると、パパを信じてくれている事が、とってもすごい事なのです。




こんな事もありました。


ジヘイ君の手の届かない、冷蔵庫の上に、冷蔵庫の中に入れることが出来ない食べ物、おやつが置いてあります。

その時はジヘイ君の好きな韓国海苔と、僕がビールのお供に大好きな、えびピーナが並んでいました。

それを発見したジヘイ君。
椅子を持ってきて冷蔵庫によじ登り始めました^^

なんとか手が届いたジヘイ君、なんと僕のおやつを手に取りました!!
食い物への執着は、パパだってすごいんだぜ!!
「ジヘイ~、それパパんやで、やめてくれー、お前んのはこっちやろう(^_^;)」

と、えびピーナの奪い合い勃発!!ヤツも力は強い。えびピーナの袋は分解寸前^^

するとジヘイ君、ハッキリとした言葉で、「イヤ!!!」と発言!!しかも半分笑いながら!!
「わかった、しゃーない、食わしたろう!!」と、まことに残念ながら敗北宣言。。。

でも正直、飛び上るほど嬉しかったのは、言うまでもありませんが^^

今までは、僕に力で勝てないと知ると、諦めてどこかへ行くか、ギャン泣きするかのどちらかでした。
それが初めて、「イヤ!!」と意思表示したのです。

家族みんなで爆笑しました。
ジヘイ君も何となく、嬉しそうでした^^
えびピーナ、全部食われたのは、言うまでもありませんが(*^。^*)



まだまだ、コミュニケーションを取るのは難しいです。

大好きなパパママに、自分の想いを伝えることが出来ないジヘイ君の苦悩は、想像を絶します。
でも、行動を見ているだけではわかりませんが、彼はとんでもなく大変な事にチャレンジ、努力をしているのです。

たとえて言うなれば、我々普通の人間でも、鳥の様に空を飛ぶことは出来ません。
なぜなら、飛べるように羽が生えていないからです。体の構造上、出来ないのです。

ジヘイ君の体は、コミュニケーションが出来る様に出来ていません。
彼に、「言葉をしゃべれ」と命令するという事は、僕に「空を飛べ」と命令しているのと同じ事なのです。


そこに彼はチャレンジしているのです。

なんとなく、兆しが見えたような気がしました。
ジヘイ君がパパを信じてくれているように、パパもジヘイ君を信じて、チャレンジしたいと思っています。


実は先日の、東田直樹さんの本に続き、親友がある本を紹介してくれました。

リカと3つのルール 東条健一著


■リカと3つのルール 東条健一著

ジヘイ君と同じ、重度の自閉症で話すことが出来なかった少女が、言葉を話せるようになるまでの事が掛かれているそうですが、購入したのはすぐでしたが、なかなか時間が無くて、まだ読めていません。
ですが僕たち家族にとって、大切なことが書かれているような気がしてます。
読んだらまた書きますね^^

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