スタイルが気に入って、注文して、いざ自分のバイクに着けてみると、想像以上の爆音だった!!
音が大きいのでバッフルを付けて静かにしようとすると、「ぱみゅぱみゅ」・・いや、「ぱすぱす」と音質が変わってしまって気に入らない!!
アクセル全開時のパワー感はあるのだが、中低速トルクが細くて乗りにくい!!
などという悩みをもったライダーさんはたくさんおられます。
今回の依頼者も、そんな悩みを持たれた高知県のN様。
愛車はカワサキ・ゼファー400χ(カイ)、サイレンサーはカーカー製メガホンタイプです。
メガホンタイプって、いわゆる「コニカルヘッダー」同様、出口に近づくに従って管径が太くなるため、単管でも吸い出し効果が働くため、抜けのいいのが特徴です。
ただ、その名の通り「メガホン」ですので、拡声機能があって、消音には不向きなんです。
例えば、街中を走る選挙カー。
「お願いします、ありがとうございます!!」と、メガホンの付いた拡声器持って叫んでますよね^^
あれです、あれ^^
しかも今回のカーカー製サイレンサーは、バッフルが付けられるようになっていない為、オーナーのN様は相当悩んでおられたようです。
そこでN様、R-styleで、「RSTCシステム」の加工をすることにしました。
社外品マフラーの多くは、今回のKERKERの様にいわゆるストレート構造で、消音方式は「減圧式」というものが採用されています。
量産品の為、車種にあったインナーパイプ径が使われていない場合も多く、適正なパイプ径よりも太い物が使われていたりすると、燃調が合わずに「パンパン」とアフターファイアが激しく起こったり、トルク不足で乗りにくかったり。
もちろん音量が大きくて、暖機時にご近所様に気を遣ったりします。
加工後の写真です。
サイレンサー形状の都合で、インナーパイプの前半分はストレート構造を残し、後ろ半分をRSTCシステムに加工しました。
実は、これは加工後のすべての写真ではありません。
企業秘密部分がありますので、スミマセン^^
RSTCシステムの、最大の特徴は、消音方式に「干渉室式」というものを採用している点です。
これは、排気ガス内にある音波同士を、膨張室内で互いにぶつけ合って消音する、というものです。
こうする事で、限られた小さなスペース内でも、大きな消音効果を獲得することが出来るのです。
また、膨張室内で発生した排気パルス(脈動)が、エンジン内部の排気バルブまで到達し、適正な背圧(排気バルブ背面にかかる圧力のこと)を保つことが出来、中低速トルクの増大につながります。
今回は通販ですので、実際ゼファーに着けたときのテストはできませんが、弊社でのテスト用車両に取り付けたときの音量は、
加工前が101db
加工後が89db
でした。(あくまで参考値、現在最新の道路運送車両法の上限値は、加速負荷時94dbです)
詳しくはこちらから→
http://www.rstyle-customparts.com/inner/index.html