バイクパーツ製作に欠かせない素材、チタン。
超軽量で、比重は鉄やステンの三分の一しかありません。
強度はもちろんのこと、溶解温度もステンレスSUS316よりも高く、言う事ありません^^
ただしかし、弱点もあります。
1つは、高価であること。
同じ重さだと、ステンレスの10倍します。
もう1つは、溶接時に酸素と触れると、「酸化チタン」になり、まったく強度が無くなります。
だからチタンは、溶接時のシールドが、他の金属よりも厳重に行なう必要があります。
今回はボルトの先端に、ナットを溶接して欲しいとの依頼です。
溶接する周りを、簡単な治具で囲ってから、その中に、溶接トーチから出るアルゴンガスとは別系統のホースから、同じくアルゴンガスを充満させます。
そうしないと、こういう先端はガスが逃げやすく、黄色い粉状の酸化チタンが出来てしまいます。
溶接時の温度がちょうど良く、シールドも完璧だと、ブルーの焼け色も付かずに、周りの溶けていない部分と同じような色になります。
溶け込みの深さも深く、最強強度になります。
酸化チタンは、空気の浄化作用があって、お肌にも優しいらしいですが。
溶接のことなら、R-style。