弊社の独自の消音システムに、「RSTCシステム」というのがあります。
これは、ストレート構造の消音システムと違い、「干渉式」という消音構造を用いたシステムで、驚異的な静粛性と中低速トルクの増大を実現するシステムです。
他社製ストレート構造のサイレンサーを、このシステムに加工する、というサービスは、すごく好評を得ており、多数の実績もあります。
しかしながら、数をこなすと、「もっと良いものを・・・」という欲求が出てくるもので、ずっと改良策を練っておりました。
特に、単気筒やVツインの大排気量車は、従来のシステムでも、良質な音質のまま音量を下げる、というのが難しくて、実は悩みの種でした。
具体的には、限られたサイレンサー容量の中で、消音効果を上げようとすると、どうしても高音域の音になってしまい、実際の数値よりも、人間の耳には大きく聞こえてしまう、という事もあったのです。
また、無理に消音効果を上げようとして、高回転域のパワーが犠牲になることも・・・
サイレンサーの容量が自由にできる状況であれば、こういう悩みも起きなかったのかも知れません。
そこで、ずっと研究していたのが、「新型RSTCシステム」(仮称)です。
これは、簡単に言うと、RSTCシステムと、ストレート構造の良い所を合体させたようなシステムで、従来よりも重低音になり、高回転域でもパワーが出しやすい構造です。
出口部はこんな感じ。
もちろん、サイレンサーによっては形が変わるので、上の写真は一例です。
この例の、「ハーレーダビッドソン V-ROD」の、「バンス&ハインズ」社製サイレンサーを加工させて頂いたお客様から、新型RSTCシステムについて、ご感想のメールを頂きましたので、少しご紹介を・・・
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森下さま
如何お過ごしでしょうか?
私はっと言いいますと・・・
このごろは毎日、雨雨雨でどこへも行けなく
悶々と日々を送っております。
3人目のお子もその後、順調に成長しているようで
先週の検診では体長も5cmほどになっておりました。
妻の様態も大分落ち着き、食欲が出てきたようです!!
予定日までまだまだありますが、家族みんなでファイトでしょうか。
(励ましの言葉ありがとうございます!)
さて、先だってメールを頂いておりましたので
使用感など連絡致します。
専門じゃありませんので詳しいことは分かりませんが
乗ってみた感じを報告できればと思います。
まず、音ですがずいぶん静かになりました
スマートフォンのアプリ「騒音メータ」を使いまして
計ったところ73.3db~75db間でした。
ちゃんとした計測器を使い計った訳じゃありませんから
参考には程遠いと思いますが、横で観察していた嫁も
「ずいぶん静かになったねー!」なんて言っておりますから
ノーマルマフラーの時よりは確かに静かになったと思います。
また低速時のアイドリングの安定度も増したとおもいます。
以前は低即時のアイドリングのドンツキっというのでしょうか
エンスト直前のような感じだったのですが
今はそのような状態はまったくなく、スムーズに繋げれてストレスもありません。
エンブレも今の方がスマートに効いているように思います。
高速時の運転はまだ試していませんが
ちょっと乗った感じでは十分パワーが出ているように思います。
あっというまに5000回転まで伸びますので慌ててブレーキをかけるという場面もありますから
潜在しているパフォーマンスは恐ろしく上がったのだろうと思います。
早く!アクセルを思い切って回してあげたい!欲求でうずうずしております。
最後になりましたが
この度は本当に良いマフラーを作製していただきまして、本当にありがとうございました。
そして、いつかオリジナルワンオフマフラーを作製していただけたらと考えています。
これからも、益々元気に
仕事に、ご家庭にアグレッシブに挑戦し続けていかれますことを
佐賀の地より応援しております。
では、このへんで。失礼いたします。
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最後に、Fさま、掲載許可ありがとうございます。
サイレンサー加工のR-style。