イタリアンスクーターのバイクカスタムマフラー販売 R-style

ブログ内検索
月別アーカイブ

バイクのワンオフマフラーの制作も承っています!

RSTCシステム採用のインナー加工で音質改善&パワーアップ

モリヤス・アイアンワークス
580-0033
大阪府松原市天美南4-5-16
TEL 072-220-8386
FAX 072-220-9226

バイクマフラー屋の製作日記

343空

2015年08月15日
今日は終戦記念日ですね。

僕の祖父母の世代の方々が、文字通り命を賭して、家族や友人、愛する人や国の為に戦って、それが終わった日です。

いや、それからも戦い続けた、今も戦い続けている人たちもいます。
戦地で兵士として、あるいはいろんな兵器の後遺症と、あるいはいわれのない差別と。
戦地で他国の独立戦争に身を投じ、散華した方もいるそうです。

僕は当たり前ですが、戦争は嫌です。兵士になって敵と戦って死にたくないし、頭の上に爆弾落とされて無駄死にするのも嫌、殺すのも嫌、全部嫌です。

戦争を美化する気は全く無い、ということを前置きさせて頂いて。

今、日本が平和でいられるのは、僕は平和憲法があるから、とは思っていません。
当たり前ですが、「アメリカが守ってくれているから」に他ありません。

70年前の今日、我々を屈服させたアメリカが、守ってくれているのです。

何も、友達だから、かわいそうだから守ってくれているのではありません。
日本はアメリカに、借金があったから、というのがひとつの理由です。

話はさかのぼって日露戦争。
帝政ロシアに、日本は辛くも勝利しました。
勝つために日本は、ユダヤ系アメリカ人から多額の借金をしたのです。
なんとその額、当時の日本の国家予算の60年分!!

その借金の返済が終わったのは、なんと1986年。
阪神タイガースが唯一の日本一、バース、掛布、岡田が、三本連続バックスクリーンへホームランを放った次の年、バースが2年連続3冠王を取った、その年である。

多額の金を日本に貸していたアメリカは、なんとしても日本の共産化を防ぐ必要があった。
日本に金儲けさせて、借金を返しやすくするために、軍備を認めず、他国が日本にお金を落とすようにし、経済大国にしたのです。

それから29年の間に、冷戦の終結で、一時は日米同盟の意義は薄くなりましたが、共産主義の中国の台頭、プーチンロシアの復活があり、今でも太平洋の、資本主義の防波堤として、アメリカは日本を守る必要があるのです。


最近は、ある法案が賛否両論で、やれ徴兵制の復活や、とか、集団的ナンチャラがナンチャラやとか。。
議論はすごく大事、大いに結構です、民主主義ですから。

でもね、エセ平和主義の馬鹿どもが、今の日本の状況をどこまで知ってるのか。

中国を共産党独裁国家と非難する人たちがいます。僕もそう思います。
他国を自国の国益の為に、領土を搾取しようとしています。

でもこれ、国境線のある国家なら、普通の事なんです。

国境線は、国力の均衡、国家の利害で成り立っています。

今、現実的な話、最近まで鎖国していて、まともな軍隊を持たないブータンという国家は、中国軍の侵入を受け、地方自治権を奪われ、無血侵略を受けている地域があります。

ベトナムは1988年、中国との戦闘でスプラトリー諸島を奪われましたが、今年に入って中国は岩礁を埋め立て、軍事要塞化しようとしています。

フィリピンもそのスプラトリー諸島の領有権を主張していますが、1992年にフィリピンから米軍が撤退すると、その3年後には中国軍が占領してしまいました。

中国だけではありません。

インドからパキスタンが分離、独立した後、両国の間には戦争、紛争が絶えませんでした。
なんと3回も全面戦争していますし、カシミール地方を巡っての紛争は、ニュースにもならないくらいしょっちゅうでした。実はこの戦争も、米ソの代理戦争という一面もありました。

でも、1998年に両国が核実験を行うと、核の均衡が生まれ、それ以来戦争は起こっていません。

今ロシアも、ウクライナにちょっかい出してますが、あれもアメリカが弱腰で、せっかく親米、親欧政権が出来たのに、米軍進駐など積極的な手を打たなかったからです。

当然ロシア側からしても、ソ連邦の一員だった国境を接するウクライナが、冷戦の相手だったアメリカに近寄ることは、脅威です。

シリア内戦も、結果はご存知ですね。



人間は、ホンマにアホです。
相手が弱いとみると、すぐに侵略を始めます。過去日本がそうであったように。
(全てが侵略だったとは言っていません。ただ少なくとも他国を併合したことは事実です)

アメリカがあの時、「尖閣は日米安保の対象である」と言ったから、今尖閣はまだ日本領です。

だけど、あの時「知らん」と言っていたとすると。。ゾッとしますね。
多分今頃中国は、尖閣に赤い旗を立て、「沖縄は元々日本ではなく、中国と仲の良かった琉球王国だった!!」なんて世界中で吹聴してたでしょう。



周りの国がアホなら、それに対処する必要があります。
世界中の先進国と呼ばれる国の中で、そのアホに対処する能力を持っていないのは、実は日本だけです。

ここでいうアホは、悲しいかな普通の国の事を呼んでいます。
ココからちょっと受け売りですが、世の中、「この日本にもガンジー主義を!!」と叫ぶ人たちがいます。

ガンジー主義とは、侵略者に武器を持たずに立ち向かう思想の事です。
インドは第二次世界大戦終結まで、イギリスの植民地でしたが、そのイギリスに、マハトマ・ガンジー氏が非暴力・非服従を貫き通しました。

結果、丸腰のインド人がたくさん、イギリス兵に射殺されました。

■アムリトッサル虐殺事件
イギリス軍が、武器を持たない民衆の集会に発砲400人以上が死亡した事件です。

ガンジーは、「私の仲間に、一人でも背中に銃弾を受けた者がいるなら見せてくれ」と言ったそうです。

背中を撃たれるというのは背を向けて逃げた証拠だからです。
全員が、敵に背を向けずに、胸で銃弾を受けていたそうです。

結果、インドは独立を勝ち取りました。


平和ボケした日本人が、人民解放軍とは名ばかりの侵略者に向かって、そんなことできますか?
少なくとも僕にはそんな事、出来ません。

今の平和を、これからも続けていく為には、悲しいかな、力の均衡しか無いと考えます。


先の大戦末期、敗色濃い日本上空で、命を賭して戦った人たちを描いた、有名な日本の映画があります。

■「太平洋の翼」

三船敏郎氏主演、渥美清氏なども共演で、いい味出してます。
愛媛松山に基地を置く、本土防空の要として設立された、第343海軍航空隊、通称「剣部隊」を描いたフィクションです。

実話とは登場人物も、詳細の戦史も変えてありますが、当時の兵士の方々が、どのような思いで戦って散華したのか、非常に良く描かれています。

僕の好きな「紫電改」という、当時日本最強の戦闘機も登場して、大好きな映画の一つです。
当時、国力が均衡していれば、このような戦争は起きなかったのでしょうね。。



愛媛、久世湾海底から引き揚げられた、現在唯一日本に残る、「紫電21型」通称、紫電改。
昭和20年7月24日、米艦載機約500機に、鴛淵孝大尉(25歳)率いる紫電改21機が戦いを挑み、なんと16機を撃墜。
しかし鴛淵大尉を含む、計6機が未帰還に。
引き揚げられたこの機は、その時の1機と推測されている。
当時、妻子があった武藤金義少尉(29歳)の搭乗機だったといわれているが、引き揚げ当時機内に遺品、遺骨など全く残っておらず、不明のままである。

着水の模様を数多くの住民に目撃されており、民家や船の無いところを、操縦の自由がきかない中で慎重に選び、高度な操縦技術で模範的な着水だったと言われている。

僕も実物を見に行ったのですけど、とても大きくて迫力があり、同時に何か胸に圧迫感、霊魂?のようなものを感じたのを、今も覚えています。

shiden_type21