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RSTCシステム採用のインナー加工で音質改善&パワーアップ

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バイクマフラー屋の製作日記

抜け過ぎ・爆音サイレンサー撲滅委員会

2009年09月05日

昨日このブログで書かせて頂いた、MP3・250用のサイレンサーのインナー加工です。

メーカー名は「ウイルズウィン」。

このメーカーのサイレンサーを開けるのは初めてで、どんな内部なのか興味があるメーカーでもありました。

今まで色んなメーカーのサイレンサーを開けましたが、中には「中身が見えへんからって、これはアカンやろ」って言える造りの物や、「さすが名前の通っているメーカーだけの事はある」って言える物まで色々あります。

そしてこの「ウイルズウィン」ですが、感想は、「この定価でこの造りはナカナカ考えられていてしっかりしているな」でした。

ただ、やはりストレート構造のままでは消音効果と中低速トルクを増大させる事は難しいので、お客様のご要望にお答えする為にはインナー加工は必要です。

ウィルズウィン・サイレンサー

インナーパンチングパイプには、単気筒250ccには少し太い、Ф45.0が使用されていました。

ウィルズウィン・バッフル
そしてその排気量に合わせる為、右写真の様にパンチングタイプのインナーバッフルが、排気入り口と出口に1ヶ所づつ付いていました。

ただ、僕の経験上このタイプのバッフルは、あくまで背圧の微調整しか出来ません。

音量を抑えるのも限界があり、ストレート構造のままこのバッフルの開孔率を少なくして大きく音量を抑えようとすると、エンジンの吹けが悪くなります。

今回の加工でこのバッフルは必要なくなりますので撤去しました。

ウィルズウィン・キャタライザー
250cc用にしては珍しく、キャタライザー(排気ガス浄化装置)が内蔵されていました。

しかもハニカム構造の、効率の高いものです(ウチもこれを使っています)。

良い物なので、残します。


ウィルズウィン・インナー加工後

加工後の写真です。いつもどおりの加工法です。
パイプ径と長さは、企業秘密です(笑)
いつも、オーナー様にのみお伝えさせて頂いております。

サイレンサー内部全体がチャンバー室になり、そこで消音と背圧の発生が行なわれます。

この「背圧」が、トルクを太くする為に大変重要なものです。

※注釈・・・背圧とは、チャンバー室などで発生する排気パルスが、エンジンの排気バルブの背中(裏側)に到達する圧力の事です。排気の圧力なので、排圧と書きそうになりますが、背圧と書いて正解です。

ウィルズウィン・組立後
最後に、組立てて完了ですが、造りの良い物は組立しやすい!!

今回は非常にスムーズに作業出来ました。


排気音量・トルク不足・アフターファイア等でお悩みの方はインナー加工で解決!!
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