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バイクマフラー屋の製作日記

抜け過ぎ・爆音サイレンサー撲滅委員会 ハーレーダヴィッドソン・Ⅴ-ROD ステー製作

2009年12月30日

V-RODのサイレンサーステーの製作です。

どういう訳か、このバンス管にはステーがありませんでした。

v-rod バンス&ハインズ管

オーナーのK氏もメーカーに問い合わせたそうですが、「そんなはずは無い」と突っぱねられたそうです。付いているのが普通だそうです。

ステーが無い為、サイレンサーはスプリングで辛うじて付いているだけで、触るとグラグラです。

また、エキパイの位置が決まらないので車体と干渉していました。


■まずは材料を切り出します。
v-rod バンス&ハインズ管 ステー材料

1.5mm厚ステンレス板を、一辺が80mmの正三角形に切りだします。

ボルト穴を開けて、形を整えておきます。

v-rod バンス&ハインズ管 ステー製作1
車体に合わせて折り曲げます。

今回は目立たない位置に取り付けるため、一枚づつしか合わせる事が出来ません。

折り曲げた後、サイレンサーと同じ程度に研磨してから、再度車体に取り付け、仮止め点付け溶接します。


v-rod バンス&ハインズ管 ステー製作2
研磨するとこんな感じになります。

右が研磨前、左が研磨後です。

画像クリックで拡大画像が御覧頂けます。

v-rod バンス&ハインズ管 ステー製作3
サイレンサーを車体より取り外します。

もう一枚を合わせて折り曲げ、研磨・仮止め溶接を行ないます。


v-rod バンス&ハインズ管 ステー製作4
全体の仮止め溶接を完了して、実際に車体に取り付けてみて不具合が無いか確認後、棒付け本溶接を行ないます。


v-rod バンス&ハインズ管 ステー製作5
お気付きでしょうか?

ステー全てが三角形の組み合わせで構成されています。

こういった構造を「トラス構造」といいます。

建築関係のお仕事をされている方などはよくご存知だと思います。

この構造にする事で、無駄に材料の肉厚を増やすことなく、最高の強度を得る事が出来ます。

軽量化にも貢献する構造といえます。


v-rod バンス&ハインズ管 ステー製作6
目立たない箇所ですが、取り付けにはステンレスのキャップボルトを使います。

これで車体との干渉や、グラグラ感は全く無くなりました。

スタイル的にも全く加工前と変わらず、シンプルに仕上がりました。


音量の方は、YouTubeへのアップの仕方をこのお正月休みの間にマスターして、このブログでご紹介します。

乞うご期待!!


輸入車マフラーのR-style。