イタリアンスクーターのバイクカスタムマフラー販売 R-style

ブログ内検索
月別アーカイブ

バイクのワンオフマフラーの制作も承っています!

RSTCシステム採用のインナー加工で音質改善&パワーアップ

モリヤス・アイアンワークス
580-0033
大阪府松原市天美南4-5-16
TEL 072-220-8386
FAX 072-220-9226

バイクマフラー屋の製作日記

抜け過ぎ・爆音サイレンサー撲滅委員会 カワサキ・Dトラッカー編

2010年07月04日

ヨシムラ・トライコーンサイレンサー



今回の依頼内容は今までと少し違い、ヨシムラ製JMCA対応サイレンサーを、オーナー様がご自分でショート加工!!されたそうで、中身がどうなっているのか、開けてみないと分からない、という作業になりました。



ヨシムラ・トライコーンサイレンサーは、性能も「さすがヨシムラ!!」と思わせる物で、音量もすごくジェントルな、高品質な物です。



ですが、オーナー様が、お気に入りのスタイルを実現する為に、20CMほど切断されたので、サイレンサーの容量が減少し、オーナー様曰く、「お巡りさんの近くを走れない」様になってしまったそうです。




私の最初の印象は、アイドリング時はさほど大きい音量では無かったのですが、走行中、高負荷時にアクセルを開けると、「バリバリッ」という、神経質な爆音が出ました。




トライコーンサイレンサーの入り口のフタ

開けてビックリ!!

サイレンサー入り口の、パンチングに繋がるパイプが、チューリップの様に開かれていました^^

うわー、どないしよう・・・


ふたの中に入り込んだ部位なので、切断して新たにパイプを溶接して繋ぐことが出来ません。



リベットの穴も、二重になっていて、これでは走行中にリベットが浮いてきて、最悪破損する事も考えられます。



これはフタの作り直しかなあ、と考えましたが、オーナー様の負担が増えてしまいますので、出来るだけの事はしようと、こんな方法を思いつきました。




ふたの修理

まずはチューリップの内径に一番近い径のパイプを加工して、無理やりハンマーで叩き込みます。


ふたの修理その2

次にチューリップの花びらを閉じて、隙間を埋めるように溶接しました。


ふたの修理その3

リベット穴は溶接で埋めて両面から研磨して、最後の組立時に、シェルにあわせて穴を開ける事にしました。


これでやっと、いつものRSTC加工に入ることが出来ます^^


ワンオフマフラーのR-style。