モトグッチのマフラーの製作経験は数回ありますが、この「グリーゾ 8V」はニューモデルなので初めてです。
ただ、排気量は今まで作った事のある1200SPORTと同じ、1151ccなので、基本的にはその構造を踏襲することにしました。
依頼主のバイク屋さんの、希望の仕様ですが、
■RSTCシステムであること
■音量は静かであること
■テーパーエンドで、真円、長さは500㎜
■車体預かりなしで製作すること。
実はこのバイク屋さん、前にもいちど、同じ内容で、1200SPORTのスリップオンのご依頼を頂いた方なんです。
その時に作ったサイレンサーがこれ。
この時もバイク無しで製作したので、装着時の写真はありません。
ですが、問題なく装着できたそうです。
ですが、前回製作時から今までの間に、ノウハウの蓄積がありますので、品質向上の為に惜しみなく投入します^^
先ず、テールキャップの製作から。
前回は写真の様に、ただの「カッコイイ出口!!」というだけでした。
円錐の中身は、「からっぽ」です。
これを、
という風に改めました。
透明な物は型紙ですが、中のパイプをパンチングとし、そこにステンレスウール、グラスウールの順で巻き、その上から、型紙通りに製作した、テーパーエンドのパーツを溶接して成形しました。
モトグッチに於いて、RSTCとこのパーツを組み合わせる事により、
より一層の重低音化とトルクアップが図れます。
テールキャップの形状って、性能に於いては無意味な様で、かなり重要だったりします。
次にRSTCシステム。
これが前回のスポルト。
そしてこれが、今回のグリーゾ。
排気量が同じなので、パイプの太さは同じですが、エンジン特性に合わせて長さを短くしています。
まあこれは、サイレンサーインナー加工でもいつもやっている事ですが、お客様のご要望や車両の特性に合わせて変えています。
明日はいよいよ完成の見込み、楽しみにしていて下さいね^^
ワンオフマフラーのR-style。