イタリアンスクーターのバイクカスタムマフラー販売 R-style

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バイクのワンオフマフラーの制作も承っています!

RSTCシステム採用のインナー加工で音質改善&パワーアップ

モリヤス・アイアンワークス
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バイクマフラー屋の製作日記

メガホンマフラーワンオフ

2009年09月13日

以前、ウチでワンオフしたお客様が久しぶりにマフラー製作でお越しになりました。

去年のMAGNI MH-1 
このお客様の愛車は、「マーニ MH-1」。
イタリア製の車体に、当時、最高の性能を誇ったホンダCB900Fのエンジンを積んだ名車です。

前回は、あのフレディ・スペンサーがAMAスーパーバイク時代に駆り、最強を誇ったCB900Fに装着されていたマフラーを模してフルエキで製作させて頂きました。

スペンサータイプマフラー
お客様曰く、形状的に消音効果を確保出来ないので、音量が大きめなので、小さくして欲しいという事です。

また、写真を持ってお越しになり、こんな感じのマフラーって出来ますか?と言うことで、今回はメガホンマフラーに作り変える事になりました。


メガホンマフラーその①
外径はФ110.0、インナーはストレートのフルスチールです。シェルは、扇形に切り出した板を巻いてTIG溶接で接合して製作しています。

切り出しの方法は、今回は素直な円錐型では無いので現車合わせで製作する為、あえて「レーザーカット」を使用せず、「シャーリング」という、ギロチンの様な機械で台形に切り出した後、現物合わせで手作業で扇形にする方法を採りました。

板厚はあえて少し厚めの1.2mmとし、重厚感溢れる音質を実現しました。

また、溶接のビードを落としてなだらかに仕上げる為、裏波をしっかり出す溶接方法を行なっております。そうしないと表面のビードを落とすだけで強度が下がり、クラック(ひび)が入ってしまうからです。

メガホンマフラーその②
こうして出来たサイレンサーを、スペンサータイプを切り落とした部分に装着、溶接します。

また、この時に現車合わせでステーを製作、溶接します。

尚、表面は全ての溶接が終わった後、サンドブラストにて塗装の下地処理をしています。

メガホンマフラー完成!!


耐熱の焼付け塗装を施し、完成です。
音量は、インナーの太さはスペンサータイプの時と同じですが、かなり静かになりました。

スタイルは、以前の「悪っぽさ」が無くなり、音量も合わせて「ジェントル」な感じに仕上がりました。


・・ワンオフって、一度作ったら終わりっていうのではなくて、こんな風にその時の好みや生活に合わせて、割と安価にイメージを変化させる事が出来ます。

例えていうなら、バイクの「プチ成型」って感じですね。

こうやって徐々に、自分好みのバイクに仕上げていくのも楽しみ方のひとつだと思います。

バイクの「お気軽プチ成型」の事なら、R-styleがいいかも。