モリヤス・アイアンワークス
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チタンマフラーの焼け色ってカッコいいですよね?
ウチのマフラーも、売れる数はチタン・ヒートカラーという、チタンに焼け色の付いた物が一番売れます。
鮮やかなブルーやパープルなどの色の正体って、何かご存知ですか?
実はこれ、チタンの元素と酸素が反応して出来る、酸化皮膜なんです。
酸化って、意外に思われる方も多いのでは!?
こういった酸化皮膜を意図的に付ける方法は、実は2種類あります。
ひとつ目は、「陽極酸化処理」といって、特殊な電解液で満たされた浴槽の中にチタンを浸け、電気を流す方法です。
色は電気を流す時間で変わり、簡単にきれいな色を付けることが出来ます。
完全に、量産向きです。
「モリワキ」さんの「アノダイズド(ANO)」などがこちらの部類です。
2つ目は、バーナーで炙って付ける方法です。
R-styleの「ヒートカラー」がこの部類です。一度にたくさんは出来ませんが、一品一品手作りで行なうので、ひとつとして同じ物はありませんし、ハンドメイドの「味」が出ます。
R-styleでは、サイレンサーに焼け色を付ける場合、「プロパンガス」を使います。
チタンは実は、比較的低い温度でも酸化しますので、プロパンが一番使いやすいです。
色は、低い温度から順番に、イエロー⇒パープル⇒ブルー⇒ライトブルー⇒ホワイトの順に変化します。
炙り方が悪いとムラが出来てしまいます。職人技が要求されます。
■炙り方
1.まず、ポジショナー(溶接用のロクロ)の上に母材を乗せます。
2.回転させながら、炙ってゆきます。
先ずは黄色に発色します。
3.さらに炙ってゆきます。
黄色の次は、紫に発色します。
4.母材が赤くなる直前まで炙ってゆくと、キレイなブルーを発色します。
・・・とまあ、こんな感じで、手間隙かけてやってます。
イタリアンスクーターのマフラーのワンオフ、R-style。