モリヤス・アイアンワークス
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ジレラ・DNA180に、デイトナの「GIVI」ブランドのキャリーボックスを取り付けします。
希少車の宿命ですが、専用のステーがありませんので、ワンオフ製作となります。
せっかくですので、量産品にはないカッコいい、それでいて機能性豊かなステーを製作しようと思います。
他車種の既製品のキャリーステーって、なんかモッサいの、多いですよね。
実用パーツなので仕方が無いと諦めたくありません。
■先ずは車体との接合部の製作です。
この部分は基本的には元々付いていたステーをコピーしました。
ただ、元は鉄製のブラック塗装の物でしたが、ステンレスのポリッシュで製作することにしました。
その方が高級感ありますもんね^^。
■次に、GIVIのベースに合わせてキャリア部分を製作します。
汎用性は必要ないので、専用で製作します。その方がスッキリとキャリーボックスを装着できます。
実はこのステー、全てワンオフマフラーと同じ、「ステンレスの手曲げ」で製作しています。
バーナーで炙って曲げますが、焼け色は研磨して消しています。
左右対称に曲げるのって結構むずかしい!!
■車体に取り付けた状態で位置決め及び、溶接の仮止めをします。
タンデムのしやすさはもちろんですが、こういった、スクーター以外のバイクはキャリーボックスを取り付けると、乗車時またぐ時に、足を相当曲げないとボックスを蹴飛ばしてしまいます。
ですので、それを軽減する為にボックスの位置をかなり後方になる様にしました。
テールランプの視認性を妨げない様にする事も考えないといけません。
また、タンデムシート左右にある補強は、スタイリッシュに、かつ、センタースタンドを掛ける時などに持てる様に取っ手にもなる様にしました。
■車体より外して本溶接します。
実はここまで、かなり端折って書かせて頂いておりますが、曲げて研磨、仮止め溶接、車体より外して本溶接、そして研磨・・・というのを繰り返しております。
全部形が出来てからの研磨だと、磨けない場所が出来てしまう為です。
結構手間と時間がかかります。
溶接工になったり研磨職人になったりと大変です。
■研磨職人の時はすごく粉塵が出るので完全防備です。
お前はアルカイダかっ!!!
これでも顔は汚れます。
■最後の研磨を終え、R-styleのロゴを彫りこんでステー完成です。
ポリッシュでピカピカなのがお判り頂けると思います。
■車体へ取り付けます。
あまりタンデムする事は無いそうですが、タンデムライダーが掴まれる様に、お尻の後ろになる所を取っ手にしました。
■いよいよGIVIのボックスの取り付けです。
どうですかこのスタイル!!
アップタイプのマフラーとあいまって、作った僕が言うのもなんですが、結構シャープな印象ですし、車体が大きく見えると思います。
全然、「モッサい」感じはしないでしょう?
■ボックス取り付けボルトは、説明書通りだとボルトのネジ部が下向きに突き出してカッコ悪いので、長すぎるボルトを切断して短くし、下からねじ込む方法に変えました。
この方がリアビューがスッキリします。
もちろん盗難防止も考えて、下から緩めただけでは反対部分にある隠れたナットが共回りして、ボックスを盗む事は出来なくなっています。
■ボックス位置を高くしたのでテールランプの視認性も良好です。
私の会心作が、またひとつ増えました^^ヾ
イタリアンスクーターのワンオフパーツのR-style。