イタリアンスクーターのバイクカスタムマフラー販売 R-style

ブログ内検索
月別アーカイブ

バイクのワンオフマフラーの制作も承っています!

RSTCシステム採用のインナー加工で音質改善&パワーアップ

モリヤス・アイアンワークス
580-0033
大阪府松原市天美南4-5-16
TEL 072-220-8386
FAX 072-220-9226

バイクマフラー屋の製作日記

ジレラ・フォコ500ie レアルパイソンマフラー ワンオフ加工

2009年12月17日

先日入庫した「ジレラ・フォコ500ie」に取り付けられているレアルパイソンマフラーのサイレンサー部分に、純正ヒートガードを取り付けます。

ジレラ・フォコ500ie 純正ヒートガード取り付け

キレイな焼け色が隠れたり、R-styleのエンブレムが無くなってしまうのは、作った人間としては悲しい部分もありますが、やはりお客様第一!! 気に入って頂けるような仕事をしなくては。



取り付けるといっても、そのままポンッとボルトオンという訳にはいきません。

やはり、マフラー屋ならではの加工技術が必要です。


サイレンサーのシェルには、軽量化の為に、超薄肉0.6mm厚チタンを使っています。

ここに直接チタンボルトを溶接したりすると、強度が絶対に不足して、シェルが裂けてしまいます。

ですので、一度サイレンサーを開け、中に細工をする必要があります。

ジレラFUOCO500ieレアルパイソンヒートガード取り付け①
先ずは分解する前に、ヒートガードステーのボルト穴位置に合わせて、シェルに穴を開けます。

分解前でないと、ドリルの押す力がシェルのたわみで吸収されてしまい、穴を開ける事が出来ません。

サイレンサーバンドを避けて取り付けないといけないので、自ずと位置が決まります。


ジレラFUOCO500ieレアルパイソン ヒートガード取り付け②
穴が開いたらサイレンサーを分解し、写真のようなパーツを製作します。

最初は写真の様にボルトではなく、ナットを内当て板に溶接して、外からボルト締めするつもりでしたが、ボルトを溶接しシェル内部から突き出させ、ステーを取り付ける前にナットで締め付ける事にしました。

その方が、何かの時にステーを外す様な事があった時、サイレンサー内に内当て板が落ち込んでしまう事がなくなるからです。


ジレラFUOCO500ieレアルパイソン ヒートガード取り付け③
もちろん全てのパーツはステンレスを使用し、サビの発生を無くしました。


ジレラFUOCO500ieレアルパイソン ヒートガード取り付け④
シェル内側からボルトを外に向けて穴から突き出します。

ナットはワッシャーを入れて、金属用接着剤を付けて締め付けます。

ネジロック剤でも良いのですが、二度と外す事もないと思い、より確実にする為、強力な接着剤を使用しました。

ジレラFUOCO500ieレアルパイソン ヒートガード取り付け⑤
外から締め付けたナットが、スペーサーの役割も果たします。

新たにスペーサーを製作する必要も無くなり、一石二鳥です。

ジレラFUOCO500ieレアルパイソン ヒートガード取り付け⑥
ナットとワッシャーの厚みが絶妙で、丁度良い隙間になりました。

ここまでくれば、後は組み立てるのみです。

ジレラFUOCO500ieレアルパイソン ヒートガード取り付け⑦
エンブレムを取り外したので、そのリベット穴には新たにリベットを打って穴を塞ぎました。


ジレラFUOCO500ieレアルパイソン ヒートガード取り付け⑧
ヒートガードを取り付けて完成です。


後日ヤングオートの社長に、「お客さん凄く喜んでたで」と聞きました。
お客さん第一!!



イタリアンスクーターのマフラー屋、R-style。