モリヤス・アイアンワークス
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発売以来、大変ご好評頂いている「ジレラ・fuoco500ie専用レアルパイソンマフラー」のサイレンサーの製作中の光景です。
弊社独自の、RSTCシステムって、結構部品点数が多くて手間が掛かるんです。
ここまででも、カッターや油圧プレス、専用に作った金型を駆使したり、TIG溶接もポジショナーという道具を使って行なったりと、全て自社でハンドメイドです。
ここまでくれば内部構造が分かりますよね。
今回はふたつ同時進行で製作していますが、ここまで丸1日かかっています。
まだもう少し時間がかかります。
サイレンサー入り口直後の少し太い部分がキャタライザー(三元触媒)です。
これも、貴金属のプラチナなどが使われていて非常に高価ですが高性能な部品です。
フォコやMP3の400は、排気量が大きいのでキャタライザーも大径の物を惜しまず使っています。
内部パイプ径や長さは内緒ですが、RSTCシステムもしくは似たような構造でないと、車検対応でありながらも高性能を維持する事は不可能だと思います。
実はこれを開発中、一般的なストレート構造も試作しましたが、インナーパイプ径がФ25.0でも音量は法定音量の95dbギリギリでした。
Ф25.0って、50ccクラスのエキパイに使われるぐらいの太さです。
500ccの単気筒で、バッフルでそれくらいに絞ったとしても、性能が出るわけ無いですよね(笑)。
余談ですが、今年の学生フォーミュラのマシンでも、600ccの並列4気筒のエンジンに、インナーがФ50.8のサイレンサーを使用して、フルパワーで77HP出ていたのが、レギュレーションの105dbまで落とす為にФ25.0のバッフルを使って56HPまで出力低下を招いてしまったというデータもあります。
サイレンサーひとつとっても、開発や製作って大変なんです。
手間隙かけて作ったマフラーで、ユーザー様が喜んでくれれば苦労した甲斐があるってもんです(笑)。