モリヤス・アイアンワークス
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とりあえず、マフラーが完成しました。
今回は車検対応にする為、法令に適合しているか、テストをする必要があります。
結果次第では、対策をする必要があります。
最新の法令は非常に厳しく、最高出力の50%の回転数で95db以下でないと、違法改造車になってしまいます。
また、排気ガス浄化性能は、排気ガス中の一酸化炭素(CO)が4.5%以下、炭化水素(HC)が2000ppm以下でないと、整備不良車になってしまいます。
まず音量ですが、法令どおり、排気ガス排出方向より外側に45度、出口より0.5m後方にマイクをセットします。
・・・キュルルル、ブルルンッ!!
べスパはタコメーターが無いので回転数が分かりません!!
ですので感覚的になりますが、ハーフスロットルで93.5dbぐらいでした。
全開でも95dbほどでしたので、めでたくクリアー!!
次に排ガス濃度測定です。
これは測定棒をマフラー出口に差し込んで測定。
写真の様に、余裕でクリア!!
COが0.21%、HCが110ppmでした。
弊社がいつも使っているキャタライザーの性能の高さに、改めて感心しました。
そして、実走テスト。
このテストでは性能のほかに、サスペンション作動時にマフラーが車体と干渉しないかとか、溶接部位の強度確認とか、オーナー様にお渡しする前に、いつも行なっています。
ですので走行中に異音やパワーの出方に注意するのはもちろんですが、走行後に車体の細部を観察します。
で、結果ですが、走行性能はそのRSTCシステムの特徴である、トルクフルな加速性能を確認。
加速時の音質も、図太い重低音で良好!!
ですが・・・
キャーーーー!!!!
走行後の観察で、サイレンサーシェルの、R-styleのエンブレムの下付近に、部分的に黄色い変色を発見・・・
これは内側から排気ガスの熱がシェルに伝わり、変色させた物と思われます。
チタンは低温から高温になるにつれて順に、黄色→赤紫→紫→濃青→青→水色→白、と変色していきます。
このままオーナー様にお渡しすると、この部位が部分的に青くなってしまうのは確実です。
実はRSTCシステムは構造上、熱害対策をしっかりしないとこういった不具合が出てしまいます。
企業秘密レベルですので写真は載せません(というか、あせって写真を撮り忘れた)(苦笑)が、ワンオフではたまにこういったトラブルが出ます。そういったトラブルを出し尽くす為にもテスト走行はいつも念入りに行ないます。
早速、再度サイレンサーを開けて、熱害対策を念入りに行い、シェルを再研磨して焼け色を取り除きました。
再び先ほどより念入りにテスト走行を行い、焼けが出ない事を確認して一安心。
これにて一件落着ぅ!!
次回はワンオフで製作のナビゲーションステーです。
乞うご期待!!
ワンオフマフラーのR-style。