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RSTCシステム採用のインナー加工で音質改善&パワーアップ

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バイクマフラー屋の製作日記

べスパ GTS300ie ワンオフマフラー製作 その4 サイレンサー製作

2010年04月18日

先日より続く、べスパ GTS300ieのワンオフマフラー製作です。

先日の記事はこちらからどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/marunmarun1/archives/1137797.html

今回のご要望は、音量は静かに、車検対応でとのことです。

ですがこのべスパは、サイレンサーの大きさが大きく出来ません。
省スペースで最大限の消音性能を実現する事が必要です。

また、走行性能のアップも是非したいところです。


通常のストレート構造のサイレンサーに、バッフルを付けたり、インナーを細くしたりしても、サイレンサーシェルの長さが最大330mmほどしか取れませんので、消音性能の獲得すら難しいのが現状です。


また、車検対応にするには、キャタライザーを設置する必要があります。



これらの相反する要素で、オーナーの希望性能を実現するには、弊社独自の技術「RSTCシステム」を搭載する以外、方法はありません。


まあ、オーナーであるK氏からも、最初からこのシステムを使って欲しいという希望があったんですけどね^^



ということで、製作したサイレンサーの内部構造はこんな感じです。


べスパ GTS300ie サイレンサーの中身



このブログをよく御覧頂いている方には、もうおなじみの構造かも知れません。
写真右側の、インナーの太い部分が高性能ハニカムキャタライザー(触媒)です。

実は、ストレート構造でキャタライザーを搭載するのはさほど難しい事ではないのですが、この「RSTCシステム」でこれを搭載する場合、サイレンサーの内部に排気熱がこもりやすいので、熱害対策にノウハウが必要です。


キャタライザーは、排気ガスを浄化する際、高温を発します。この温度は、すぐそばのアルミなら溶かしてしまうほどの高温です。

ストレート構造ならこの熱がそのまま外へ排出されるので、特に熱害対策をしなくても問題ありませんが、RSTCシステムは、いったんチャンバー室に排気熱が溜まる構造ですので、きっちりと熱害対策をしないと、サイレンサーシェルの変色や変形が起こってしまいます。チタンは特に注意です。


この熱害対策の方法は、ブログでの紹介は避けさせて頂きます^^
写真にも掲載していません。企業秘密ですので、すみません。



次回は、エキパイとステーを製作します。
いちばん最後に、車検対応の確認の為、音量や排ガス濃度の測定も行ない、その模様を掲載します。今回のサイレンサー製作の成否は、その時分かります。

期待してくださいね^^


ワンオフマフラーのR-style。