イタリアンスクーターのバイクカスタムマフラー販売 R-style

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バイクマフラー屋の製作日記

べスパ GTS300ie ワンオフマフラー製作 その2

2010年04月13日

べスパGTS300ieは、写真の通り、マフラー周辺のスペースが非常に狭く、サイレンサー本体をあまり大きく出来ませんし、取り付け位置も限られています。

べスパ GTS300ie
サスペンションがストロークすると、サイレンサーがボディカウル内に入る様になるので、少しでも位置を間違うと、走行中路面のギャップを拾う度に、サイレンサーとボディがヒットするなんて、あってはならないことも起こり得ます。


事実、外国の有名社外マフラーメーカーの物は、サイレンサー長が長すぎてボディカウルを削らなくてはいけなかったり、国内の某社製も、大きなサイレンサーをとんでもなく低い位置に取り付けしたりして、あまりカッコイイとは言えない物があります。



今回の製作にあたっては、車検に余裕で通る消音性能が欲しいとの、オーナー様のK氏からのご依頼ですが、サイレンサーを小さくすると音量が大きくなってしまいます。

ですので、スペースを有効利用するため、形状をオーバルとし、内部構造は弊社独自の技術「RSTCシステム」を採用して、走行性能と消音性能の両立を図る事にしました。



先ずはサイレンサーの、大体の位置決めとテーパーエンドの角度を決めます。

ヴェスパ GTS300ie サイレンサーの位置決め
サスのストローク量は、こういったモノサスの場合は、ダンパーのシャフトの見えている部分の長さで、大雑把ですが憶測できます。

ダンパーのシャフト長の測定
シャフト長は今回は、実際に取り外して行ないました。

もちろんこれだけではサイレンサーの最後端部のストローク量は正確には分かりませんが、想像する事は出来ます。

後は実際に作ってみて、最後の確認でヒットするようであれば修正する、という方法で進めないといけませんし、修正する時の方法も考えて作らないといけません。

こういったことは、ワンオフマフラー製作のノウハウでもあり、非常に効率の悪い部分でもあります。



上記の事を踏まえて、次回はテーパーエンドのキャップの製作です。

乞うご期待!!


ワンオフマフラーのR-style。